
「BRUTUS」という月に 2回発売される雑誌があります。12月15日に発売され1年を締めくくる号は毎年恒例「本」の特集です。正直いって今年の特集はあまり面白くなかったのですが、「世界文学の知られざる傑作を探る。」というコーナー、その中のアフリカ文学に「!」と目が止まりました。

真っ先に紹介されているのが、11月23日の記念すべき第一回目「読書クラブ」で参加者みなさんと語り合った「崩れゆく絆」ではありませんか。しかも、同じナイジェリアの今現在の作家として私が名前を上げたアディーチェの「なにかが首のまわりに」も並列されている。
また私はその時に、「ナイジェリアといえば」と偉大なミュージシャン フェラ・クティの名前も上げていたのですが、「読書クラブ」にも参加していて、今日の昼過ぎに我が家に遊びに来てくれた若い後輩 李泰炅さんはそこにも興味を持ったようで、「聴いてみたら『崩れゆく絆』で描写されるイボ人の巧みな話術と同じく、なかなか本題に入らないんですね。リズムだけが刻まれるイントロが長いこと長いこと…ああ、これがナイジェリアかと少し思いました」となるほどな指摘をします。
語り合う、やはり刺激的で楽しいですね。
