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 一昨年、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大は、とどまるところを知らず、世界の累積感染者数約2億人、死亡者総数450万人という未曽有の災禍をもたらしています。人類が史上初めて経験する、世界的に深刻な事態は、今なお、収束の見通しが立たない状況です。不運にも感染し、無念のうちに命を落とされた全ての犠牲者の方々に心からの弔意を表したいと思います。

 さて、大学当局からの通達もあり、対面での会合等が自粛される中、オンラインによる「奨学生歓迎会」に始まり、2021年5月にオンラインにて通常総会を開催いたしました。試行錯誤のオンライン会議でしたが、成功裡に進められたことを嬉しく思います。また、任期の大半をコロナ禍で、活動の制限を受けられた尹前会長には、相当なご苦労があったと思慮いたします。残念ながら今後もしばらくは、活動の中心がオンラインにならざるを得ません。高齢のメンバーが多い中、IT機器を駆使したオンライン会合というのはかなりハードルが高かったはずです。そんな中、幹事会を中心にした、メンバー皆さんの、いわゆるITリテラシーの向上は、素晴らしいものと考えております。今後、できるだけ多くのメンバーに参加してもらう為にも、オンライン参加のためのコンピュータや携帯電話の操作方法について、学べる場を提供していければと、考えております。

 ご承知かと思いますが、早稲田大学ウリ稲門会奨学金制度がスタートして早6年となりました。スタート当時新入生だった学生も社会人となり、「青年部」として同窓会活動に参加するようになりました。若い力が新しい血となって、会の活性化に繋がって行くと信じております。諸先輩方々の厚意と情熱の成果が着実に実を結んできている一つの証であると思います。

 我々同窓会の存在意義は、同じ大学で学んだ同窓が集まり、昔話に花を咲かせ、世事全般、時には議論し情報を共有、良好な刺激を受けつつ、親睦を深めるなどの、意義ある場所を提供することだと思います。実際、我々のメンバーの中には色んな分野で活躍されてる方々がおられます。我々を取り囲む社会には、様々な問題はありますが、我が同窓会にあっては、早稲田の伝統である自由闊達、不偏不党の精神を高揚する場所であって欲しいと思います。

 最後になりましたが、これまでの先輩方々の同窓会に対する惜しみないご支援とご尽力に深い感謝と尊敬の意を表するとともに、これからも温かく心のよりどころとしての同窓会を続けていきたいと思います。

2021年5月

早稲田大学ウリ稲門会

会長 崔 相敦

Uri

Tomonkai

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